設備保全AIエージェント『EMLink Intelligence』を大幅アップデート — タスクを自律実行、自社ナレッジで「専用RAG」を構築

設備保全AIエージェント『EMLink Intelligence』を大幅にアップデートしました。目標を伝えるだけで複数ステップを自律実行し、グラフ化やExcel・PDF出力に対応。自社のナレッジから専用RAGを構築する機能も搭載予定です。

2026年6月12日5分で読める
設備保全AIエージェント『EMLink Intelligence』を大幅アップデート — タスクを自律実行、自社ナレッジで「専用RAG」を構築

工場・インフラ向け設備保全クラウド『EMLink』を提供する株式会社設備保全総合研究所は、2026年6月12日、AIエージェント機能 EMLink Intelligence を大幅にアップデートしました。「質問に答えるAI」から、目標を伝えるだけで自らタスクを分解し、複数ステップを自律実行するAIエージェントへと機能を広げました。分析結果のグラフィカル表示や、Excel・PDFへのレポート出力にも対応します。

さらに、自社の標準マニュアルや用語集などを取り込むだけで自社専用のRAG(社内文書を根拠に回答する仕組み)を構築できる機能を搭載予定です。自律エージェントと組み合わせることで、一般論ではなく自社固有の答え(固有解)を導きます。検索・集計・グラフ化・分析・レポート作成までを一気通貫で自律実行し、当社検証では保全業務の作業時間を最大95%削減します。

EMLink Intelligence の主なアップデート(2026年6月)

アップデートの背景

これまでの保全分野での生成AI活用は、手元のExcelやCSVを読み込ませ、1つの質問に1つの回答を返す「問い合わせ型」が中心でした。しかし保全の現場業務は、データの正規化・検索・集計・グラフ化・分析・レポート化といった複数ステップの積み重ねで成り立っています。従来のAI活用では、人が手順を細かく指示し続ける必要がありました。

また、AIの回答が社内の保全要領や基準とどう整合するのか、根拠を確認しづらい点も、現場での活用をためらわせる要因でした。

アップデート概要

今回のアップデートでは、以下の4点を強化しました。

  • 自律的に動くAIエージェント: 目標を伝えるだけで、タスクの分解から実行までを自律的に進めます。
  • グラフィカル表示: 集計・分析の結果を、棒グラフやマトリックス図で可視化します。
  • レポート出力(Excel/PDF): 生成した表や分析を、Excelシート・A4レポートとして出力・共有できます。
  • 自社専用RAGの構築(搭載予定): 自社文書を取り込むだけで、根拠付きの「固有解」を導きます。

主なアップデート

自律的に動くAIエージェント

目標を伝えるだけで、AIが自らやるべきタスクを分解し、検索・集計・グラフ化・分析・レポート作成までの複数ステップを順番に自律実行します。実行の進捗や各ステップの結果は画面で確認できるため、担当者は最終的な判断に集中できます。

目標を伝えると、タスクを分解して順番に実行する

分析結果のグラフィカル表示

集計・分析の結果を、棒グラフやマトリックス図など多彩な形式で可視化します。数字の羅列ではなく図として把握できるため、傾向や優先度を判断しやすくなります。

レポート出力(Excel/PDF)

生成した表や分析を、Excel(複数シート)やPDF(A4レポート)として出力・共有できます。クリップボードへのコピーにも対応し、社内の報告書づくりやレビューにそのまま使えます。

自社専用RAGで「固有解」を導く(搭載予定)

自社の標準マニュアル・保全要領・各種基準・用語集などを取り込むだけで、自社専用のRAGを構築できます(搭載予定)。これを自律エージェントと組み合わせることで、一般論ではなく、自社の現場・基準に即した「固有解」を導きます。

PPT・Word・PDF・テキストなどの自社文書を取り込むだけで、最短1分から専用RAGを構築できます。回答にはどの文書のどこを参照したかの出典を明示するため、監査や教育の場面でも活用できます。

汎用AIとの違い

観点

汎用的なAI

EMLink Intelligence(自社専用RAG × エージェント)

回答

一般論にとどまる

自社マニュアル・基準に基づく固有解

専門用語

取り違えが起きやすい

用語集で略語・設備の通称・型式を正しく解釈

回答の根拠

不明確

出典(どの文書のどこか)を明示し、監査・教育にも活用

構築

都度プロンプトで補う

自社文書(PPT・Word・PDF・TXT)を取り込むだけで最短1分から構築

たとえば「遠心ポンプの振動基準を自社の保全要領から引用しつつ、過去1年の検査結果で危ない兆候がないか確認して」と尋ねると、該当箇所を引用し、根拠付きで回答します。

任せられる業務例

目標を伝えるだけで、次のような業務を自律的に実行します。

  • RBI(リスクベース検査): 影響度(CoF)×発生確率(PoF)からリスクを算出し、リスクマトリックスで可視化
  • 更新判断: 長期使用された機器の更新と修繕継続をNPV・IRRで比較(Defender–Challenger)し、更新優先度の上位5件を提示
  • 重点設備の抽出: 過去の不具合・点検履歴や蓄積したトラブル事例から故障モードを整理し、重点的に点検すべき設備を抽出
  • コスト分析: 直近数年の保全費を機器タイプ別に集計し、外れ値・異常コストを特定
  • 点検判定(RAG): 点検結果を自社の保全要領から引用し、OK/NGを根拠付きで判定
  • 在庫管理: スペアパーツの安全在庫割れを洗い出し、長納期部品の発注案を作成

作業時間を最大95%削減

従来、これらの分析・レポート作成は、担当者が「検索→絞り込み→集計→グラフ化→考察」と手順を踏んで行っていました。EMLink Intelligence が一連の作業を自律実行することで、当社検証では作業時間を最大95%削減します。担当者は「作る」業務から「判断する」業務に集中できます。

EMLink

運営

株式会社設備保全総合研究所

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